なぜドイツの憲法には死刑廃止が謳われているか
アウシュヴィッツで生き残り偉業を成した大音楽家
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38429
今年も暑い8月がやってきました。シベリア抑留学徒出陣兵を父に持つ私には、どうしても8月は広島・長崎、そして終戦の8月になってしまいます。
今年はまた、このタイミングで麻生太郎副総理の「ナチス」発言などがあり、なぜかあっという間に話題に上らなくなりましたが日本とドイツを往復しながら音楽を作っている私には思うところの多い夏となっています。
そこで今回は、アウシュヴィッツの話から始めたいと思います。
ホロコーストから生還した指揮者
いきなりですが全く関係なさげな話から始めさせて下さい。
小学校低学年のとき、その名を知って、子供心に大変惹かれたオーケストラ作品がありました。その名を
「禿山の一夜」
といいます。
私は、46で亡くなった父親が若禿だったこともあり(汗顔です!)、禿頭というものに何というか、親しみを感じるところがあって、この「禿山の一夜」というのも、いったいどんな作品なのか、ぜひ聞いてみたいと思いました。
小学校4年生のとき、親と交渉して何学期かの中間テストだったか期末テストだったか、約束の成績をクリアしたら、「禿山の一夜」のレコードを買ってもらう約束を得ました。無事に成績を上げ、勇むようにしてこの自宅近くにあった国立音大の音楽購買部店舗、国立楽器に赴きます。で、店頭にあったLPを買って帰宅して早速聞いてみました・・・。
いや、聞きしに勝ってすばらしい。ムソルグスキー原曲・リムスキー=コルサコフ管弦楽編の交響詩「禿山の一夜」。同時に、カップリングされていた、やはりムソルグスキー原曲、モーリス・ラヴェル管弦楽編「展覧会の絵」にも強烈に魅せられました。憑き物がついたように、これらの作品を毎日毎日レコードで聴く日々が始まります。
ところが、ある日テレビのオーケストラ番組で、同じ「禿山の一夜」の抜粋が演奏されたのを耳にしたのです。で、驚きました。全く違うんですレコードの録音と。
どこの番組のどういう企画だったかは覚えていません。この頃は「黛敏郎さんの番組(題名のない音楽会)」「山本直純さんの番組(オーケストラがやってきた)」そして「芥川也寸志さんの番組(音楽の広場)」と毎週3本もオーケストラの番組を見ていて、どれも欠かさず視聴しており(ずっと後になって自分が「題名のない音楽会」の責任を持つようになるとは、このころは露ほど想像もせず)、そのどれかで「禿山の一夜」を聴いたのですが・・・。
つまらなかったのです。特に私が一番好きだったクライマックスの部分の金管楽器が、何ということもない。
実は、子供時代の私が偶然手にした録音は、非常に優れた演奏だったのです。カレル・アンチェル指揮・チェコ・フィルハーモニー管弦楽団。
そしてまた、この録音に出合った子供時代、ユダヤ系チェコ人のアンチェルという音楽家がアウシュヴィッツの強制収容所に送られ、家族すべてをそこで失い「収容所オーケストラの指揮者」という立場があったために戦後まで生きながらえた人だった、などということも、一切私は知りませんでした。
「狂気」では理解できない「アウシュヴィッツの合理主義」
・・・以下全文は
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38429
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アウシュヴィッツで生き残り偉業を成した大音楽家
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今年も暑い8月がやってきました。シベリア抑留学徒出陣兵を父に持つ私には、どうしても8月は広島・長崎、そして終戦の8月になってしまいます。
今年はまた、このタイミングで麻生太郎副総理の「ナチス」発言などがあり、なぜかあっという間に話題に上らなくなりましたが日本とドイツを往復しながら音楽を作っている私には思うところの多い夏となっています。
そこで今回は、アウシュヴィッツの話から始めたいと思います。
ホロコーストから生還した指揮者
いきなりですが全く関係なさげな話から始めさせて下さい。
小学校低学年のとき、その名を知って、子供心に大変惹かれたオーケストラ作品がありました。その名を
「禿山の一夜」
といいます。
私は、46で亡くなった父親が若禿だったこともあり(汗顔です!)、禿頭というものに何というか、親しみを感じるところがあって、この「禿山の一夜」というのも、いったいどんな作品なのか、ぜひ聞いてみたいと思いました。
小学校4年生のとき、親と交渉して何学期かの中間テストだったか期末テストだったか、約束の成績をクリアしたら、「禿山の一夜」のレコードを買ってもらう約束を得ました。無事に成績を上げ、勇むようにしてこの自宅近くにあった国立音大の音楽購買部店舗、国立楽器に赴きます。で、店頭にあったLPを買って帰宅して早速聞いてみました・・・。
いや、聞きしに勝ってすばらしい。ムソルグスキー原曲・リムスキー=コルサコフ管弦楽編の交響詩「禿山の一夜」。同時に、カップリングされていた、やはりムソルグスキー原曲、モーリス・ラヴェル管弦楽編「展覧会の絵」にも強烈に魅せられました。憑き物がついたように、これらの作品を毎日毎日レコードで聴く日々が始まります。
ところが、ある日テレビのオーケストラ番組で、同じ「禿山の一夜」の抜粋が演奏されたのを耳にしたのです。で、驚きました。全く違うんですレコードの録音と。
どこの番組のどういう企画だったかは覚えていません。この頃は「黛敏郎さんの番組(題名のない音楽会)」「山本直純さんの番組(オーケストラがやってきた)」そして「芥川也寸志さんの番組(音楽の広場)」と毎週3本もオーケストラの番組を見ていて、どれも欠かさず視聴しており(ずっと後になって自分が「題名のない音楽会」の責任を持つようになるとは、このころは露ほど想像もせず)、そのどれかで「禿山の一夜」を聴いたのですが・・・。
つまらなかったのです。特に私が一番好きだったクライマックスの部分の金管楽器が、何ということもない。
実は、子供時代の私が偶然手にした録音は、非常に優れた演奏だったのです。カレル・アンチェル指揮・チェコ・フィルハーモニー管弦楽団。
そしてまた、この録音に出合った子供時代、ユダヤ系チェコ人のアンチェルという音楽家がアウシュヴィッツの強制収容所に送られ、家族すべてをそこで失い「収容所オーケストラの指揮者」という立場があったために戦後まで生きながらえた人だった、などということも、一切私は知りませんでした。
「狂気」では理解できない「アウシュヴィッツの合理主義」
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