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Channel: 薔薇、または陽だまりの猫
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【堺からのアピール:大阪・教育基本条例案を撤回せよ】橋下市長、中学生統一テスト検討

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【堺からのアピール:教育基本条例案を撤回せよ】
賛同人が809人になりました。
「【問題提起】大阪都構想や教育委員会廃止論に関連して(山田正行大阪教育大学教授)」
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/2619475.html
「橋下市長、中学生統一テストを検討…学区撤廃で」
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/2631902.html
「ソウル学生人権条例公布...教科部、法的対応」
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/2632002.html
「1/28教育基本条例シンポでのパネリスト発言」
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/2618199.html
「橋下政治の危険性と民意のつくられかた(斎藤貴男さん)」
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/2619293.html
「1/30堺市教委、国旗掲揚・国歌斉唱について(通知)」
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/archives/2648567.html
の6本をブログアップしました。
引き続きブログを活用して、賛同&賛同人を広げましょう。

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1/30堺市教委、「国旗掲揚・国歌斉唱について(通知)」
(大阪教育合同労組書記長の竹林隆さんから、以下のご投稿がありましたので、掲載させていただきます)
堺市教委が1月30日付で以下のような通知を発出しました。校園長に対し、「君が代」斉唱時の起立・斉唱を指導せよという通知です。府立学校のような職員への通知は発出されたかどうか未確認です。

 子どもの歌声を具体な内容で指導させるようにしていること、市立幼稚園も対象にしているため「幼児」という文言が挿入されていますが、それが余計に国家の意図を小さいな子どもに刷り込むことの無残さが際立っていること、「教育計画」「年間指導計画」にわざわざ言及して授業での指導を強要していること、など堺市独自のひどさが随所に見られます。
 ただ、「全員起立して国歌を斉唱するよう」という文言の「全員」が子どものことか、教職員か、保護者も含めた参加者全員か、文意がいまひとつはっきりしません。
また、最終段落などは文章がこなれておらず、句読点の位置も不自然な点など、あわてて作成した感じも見られます。
 組合としては当然、交渉で追及することになります。
 この文書はすでに公開されていますので、どこに出してもらってもかまいませ。ん


【転載開始】(打ち直したものです)

学教第4806号
平成24年1月30日

堺市立学校園長 様

堺市教育委員会教育長

平成23年度卒業式・修了式及び平成24年度入学(園)式
における国旗掲揚・国歌斉唱について(通知)

 幼児児童生徒に国旗及び国歌について正しい認識をもたせ、それらを尊重する態度を育てることは、国際化の進展に伴い、日本人としての自覚を養い、国を愛する心を育てるとともに、幼児児童生徒が国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長していくために重要であり、これまでも各学校園において適切な指導が行われるよう通知してきたところです。

 また、学校行事は、学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛かつ清新な雰囲気の中で、新しい生活の展開への動機付けを行い、学校、社会、国家など集団への所属感を深めるうえでよい機会となるものです。

 これらの趣旨を踏まえ、平成23年度卒業式・修了式及び平成24年度入学(園)式においては、幼児児童生徒に国旗及び国歌の意義を十分に理解させるとともに、教育計画及び年間指導計画に基づき、音楽や特別活動等における指導の充実に努め、「堺市立学校園に対する指示事項」で示しているとおり、儀式的行事における国旗掲揚・国歌斉唱については、全員起立して国歌を斉唱するよう指導願います。

 なお、国歌斉唱にあたっては、歌っている幼児児童生徒が自分の声が聞こえるよう、指導するとともにピアノ伴奏や歌なしテープの使用など伴奏の工夫を願います。


「橋下政治の危険性と民意のつくられかた」(斎藤貴男さん)
去る1月21日、クレオ大阪中央で開かれた、〔異議あり!「大阪府教育基本条例案」100人委員会〕主催の、シンポジウム「『大阪府教育基本条例』で大阪の教育は良くなるのでしょうか?Part?」でフリージャーナリストの斎藤貴男さんが話された講演内容の要約が「i女のしんぶん」に掲載されました。要約された永久睦子さんのご承諾を得て、転載させていただきます。

(以下、転載)
「橋下政治の危険性と民意のつくられかた」
    斎藤貴男さん

お上 大企業に都合よい人材育成

 橋下さんは、「選挙で選ばれたんだから私がやることは民意だ」と豪語している。そして「条例案」では、子どもたちに「規範」「義務」「自己責任」「愛国心と郷土愛」を押しつけ、「激化する国際競争に迅速的確に対応できる世界標準の競争力の高い人材を育てる」としている。これは橋下氏の独自の政策でもなんでもなく、日本の国是として追究されてきた、御上や大企業にとって都合のよい教育政策そのものであり、東京ではすでに進行し、全国に波及するほどの大きな問題であることをまず認識しなければならない。

少数の超エリートの下に労働者はロボットでいい

 1995年、阪神大震災の年に日経連が「新時代の日本的経営のあり方」を発表した。これは「不況の原因は労働者の賃金が高すぎるからだ」とした上で、労働者を1長期能力蓄積型 ( 超エリート) 2高度専門能力活用型(契約型 ) 3雇用柔軟型(いつでもクビを切れる非正規) の階層に分けるというものだ。

 これを政策として強力に実行したのが小泉政権である。この時期、経済界の「教育制度を考える委員会」桜井会長も「企業に必要なのは一握りの参謀本部と優秀なスペシャリストで、あとはロボットのように働く労働者でよい。教育もそれに沿って進めればよい」 などと発言している。

 小泉首相時代に強まった構造改革路線は、いま野田政権に受け継がれている。

「ゆとり教育」の名のもとに

 2002年には「ゆとり教育」が打ち出された。なぜ今「ゆとり」なのか。文科相の諮問機関である「教育課程審議会」会長の三浦朱門氏に聞いた。「戦後、日本の平均学力が高いといわれてきたのは、おちこぼれまで面倒を見てやったからだ。おかげでエリートが育たなかった。こんなことを言うと国民が怒るだろうから言わないが、授業時間を3割減らしてエリート育てに重点を置くのだ」と。三浦朱門とは、文化庁長官だつたとき、「女をレイプできないような体力のないヤツは男じゃない」と発言し、国会で陳謝させられた人物である。

「優生思想」を自認する「教育改革国民会議」座長

 前後して江崎玲於奈氏にも取材したことがある。小渕首相ーー森首相時代、総理大臣直属の「教育」改革国民会議」の座長で、ノーベル賞を受賞した人物だ。

 「国民会議」のいう「個性に応じた教育改革」とは何かと訊くと、最初は「一人一人の子にーーー」と無難な答えだつたが、さらに追及していくと、「就学前健診というのがあるだろ。そこで血液検査をすれば全てがわかるんだ。教育には遺伝的要素と環境的要素があるが、私は遺伝的要素を重視する優生学思想だ」と。

 かつてナチスドイツが障害者を安楽死させ、ユダヤ人を虐殺したのと同じ思想ではないか。あれから半世紀以上も経てなお、優生思想を表明する。これが日本の教育改革のトップにいる者の発言かと、信じられない思いだつた。

橋下人気の正体

 橋下人気の正体は何か。北海道大学の中島岳志さんは、橋下の「リア充」攻撃ではないかと言う。橋下さんは、弱肉強食の社会で苦しめられている人々が、リアル(現実)の生活が充実しているように見える、公務員や教師を自分たちに代わって攻撃してくれるからだよという。これは人間の一番醜いところにつけこんだ卑劣なやり方である。橋下さんも悪いが市民にも責任がある。ものごとを考えなさすぎるのではないか。マスコミもこんなときこそブレーキをかけなければならないのに、逆に石原・橋下会談などをさせて煽っている。権力へのチェック機能が、唯一最大のマスコミの価値なのにそれを放棄してどうするのか。

 「ハシズム」を止めるウルトラCはない。しかし問題点を明らかにし、感情的になって相手のペースにまきこまれることなく、きちんと反論することだ。そして多くの人々に語り、広げていきましょう。

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與那覇潤・愛知県立大学准教授/朝日新聞から
「55年体制下の日本の政治家は、業界団体や労働組合などの『ムラ』の組織票が権力の源泉でした。組織が弱体化した今は、もう移り気な民意に頼るしかない。小泉さんも橋下さんも、既得権益という『悪』を設定して、それと闘う自分を『徳治者』にみせることで支持を得る。首相公選制など、行政の長との一体感を求める声が高まるのも、西欧的な議会政治がまどろっこしくて、むしろ中国式に『私利私欲を超越した道徳的なリーダーに全部任せよう』という『一君万民』的な方向へ向かっているからでしょう」

 ――日本も「徳治」の国になりつつあると。

 「ただ、徳治は為政者の道徳観が絶対的に正しいことが前提なので、価値の多元性を認めない。統治者と違う価値観に対しては、冷たい国になる危険が伴います。小泉さんや橋下さんのように『選挙で勝った以上、自分の考えこそが民意だから、妥協は必要ない。文句があるなら次の選挙で引きずり降ろしてみろ』ということになる」

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佐藤優/朝日新聞から
――橋下徹大阪市長らが成立を目指す教育基本条例案をどうみますか

 教員や学校を成果で競わせ、敗れた者を退場させれば皆必死に頑張り、実績が上がる――。人間は合理的な存在でマニュアルさえ決めれば動くという考えなのでしょう。でも外交官として様々な人を見てきた者として疑問です。人間とは不合理なもの。マニュアルで行動を支配できるなんてフィクションにすぎない。

――橋下さんは、今の教育に対する保護者や社会の不満を代弁していると言っています

 本当にそうでしょうか。人間集団である「社会」と、社会を束ねる「国家」との間で、両者の折り合いをつけるのが政治家の役割です。でも橋下さんは双方の代表としての顔を併せ持ち、スイッチが切り替わるように二つの顔を使い分ける。脱原発を唱える橋下さんは社会代表の顔。でも条例案を進める橋下さんは国家の論理に立ち、官僚の代表となってしまっています。

 国家にとって「いざというとき国のために死んでくれる国民」「きちんと働いて税金を納める国民」を育てることが教育の究極の目的です。愛国心や国際競争力の育成を理念に掲げ、首長をトップとした鉄の規律を持ち込もうとしている条例案も、本質的なところで国家の意思と調和する。国家の機能が弱りつつある中、国家という生き物の生存本能のようなものが橋下さんに乗り移っている。私にはそんなふうに見えます。



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