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<安倍首相>目立つ強気発言、「勇み足」危ぶむ声も/毎日新聞

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安倍晋三首相に強気の発言が目立ち始めた。これまで憲法改正をはじめ保守色の強い持論をあえて封印し、経済再生を中心に「安全運転」を心がけてきたが、参院選を前にギアを切り替えた。高い内閣支持率を背景にした自信の表れといえる半面、与党内にも勇み足を懸念する声もある。第2次安倍内閣は26日、発足から4カ月を迎える。

 最も目立っているのが改憲を巡る発言だ。首相は2月末の施政方針演説で「憲法改正に向けた国民的な議論を深めよう」と呼びかけたが、スケジュールには言及していなかった。ところが、改憲の発議要件を定めた96条改正について、23日の参院予算委員会では「参院選で堂々と掲げて戦うべきだ」と明言した。

 改憲論議がにわかに盛り上がったのは、政権内で「ブレーキ役」を務めてきた菅義偉官房長官が7日の講演で「参院選の争点になる」と提起したのがきっかけ。自民党の石破茂幹事長も「『参院選までは爪を隠し、終わったらひょう変する』と言う人がいるが、詐欺をするつもりはない」と援護射撃した。日本維新の会の橋下徹共同代表も96条改正では同調しており、首相には、地ならしが進んでいるという手応えもあるようだ。

 外交面でも踏み込みが目立つ。閣僚の靖国神社参拝に中国や韓国が反発すると、「わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない」(24日の参院予算委)と反論した。

 13年度予算案は16日、衆院の1票の格差を是正する公職選挙法改正案は23日にそれぞれ衆院を通過し、いずれも今国会中の成立にめどが立った。民主党が精彩を欠くなか、最近の国会論戦では首相の言葉の強い調子が目立つ。参院選が近づくにつれ、支持層へのアピールを意識しはじめた可能性もある。

 懸念する声がないわけではない。自民党の鴨下一郎国対委員長は25日、BS11の番組収録で「参院選後にこういう方向でやりたいと言う方が正直だ」と理解を示しつつ、「言い方とか公明党(への配慮)とか、中国、韓国との問題など、総合的に勘案して発言していただければ」とやんわりクギを刺した。政務三役の一人は「周りに首相をいさめる人がいないのだろう」と漏らした。【鈴木美穂】

 ◇安倍首相の最近の主な発言

<憲法>

・占領時代の仕組み。真の独立を取り戻すために作り直す必要がある▽参院選で堂々と96条改正を掲げて戦うべきだ(23日参院予算委)

<靖国神社参拝>

・国のために命を落とした英霊に尊崇の念を表するのは当たり前。わが閣僚はどんな脅かしにも屈しない▽歴史や誇りを削っていけば外交がうまくいくという考え方は間違いだ(24日参院予算委)

<歴史認識>

・村山談話を安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない(22日参院予算委)

・侵略という定義は定まっていない。国と国の関係でどちらから見るかでも違う(23日参院予算委)

<教科書検定>

・愛国心、郷土愛と書いた改正教育基本法の精神が生かされていない(10日衆院予算委)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130425-00000104-mai-pol


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