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Channel: 薔薇、または陽だまりの猫
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“中国猛毒食品”のトリック(上)/FOOCOM.NETから

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週刊文春が3月28日号から「中国猛毒食品」キャンペーンを行っている。いかに、中国製が怖いか、危ないか、書いてあるのだが、中国製への不安を煽る時にこれまでたびたび用いられてきたトリックが使われている。
 その中から (1)猛毒とリスク (2)違反数と違反率(3)品目の違い(4)検査数の意味 (5)ピンとキリの混同—の5点を考えてみたい。

(1)猛毒とリスク—中国産食品の違反事例、リスクは高くない

 まずは、初歩の初歩。リスクの話からだ。週刊文春は、「食品衛生法違反を犯しているから、猛毒」、と決めつけているが、Foocom読者ならよくご存知の通り、食品衛生法に基づき設定されている基準、規格はなかなか厳しい。一品目、違反品を食べたところで健康影響はない、というレベルで設定されている。
 厚労省の監視統計を見る限り、中国の違反は、アフラトキシンのような強い発がん物質が検出されたり、抗生物質が基準を大幅に超えたりする食品もあることはあるが、多くは基準を少し超えた程度のもの。このような違反品に対して「猛毒食品」と表現するのは、読者に対するごまかし、“偽装”ではないか?

 もっと気になるのは、食品別の解説の記述に誤りが多いこと。たとえば、サッカリンナトリウムについて「摂取し続けると発がん性の疑いがあると指摘されている」と書いているが、それは数十年前の知見。雄ラットに大量を摂取させたところ発がん性が認められたため、「発がん物質かも」ということになった。しかし、その後の研究で、尿量が少ないために膀胱で溶けずに結晶になってしまい、それが物理的な刺激となってがんができていたことがわかった。人ではそのようなことは起きない。ほかの種々の研究も基にして、今では「人には発がん性がない」という結論になっている。これは、日本だけでなく国際機関や諸外国の安全性評価機関でも同じだ(食品安全委員会の評価書参照を)

 知識、情報が古い本やウェブサイトには未だに、「サッカリンには発がん性の懸念がある」と書いてある。記者が、そのような資料を見たのかもしれない。
 また、リスクの大きさは摂取量によって変わるのに、大量投与の動物実験の結果を引いて危ないと論じている項目も目立つ。食品に詳しい知人曰く、「突っ込みどころがありすぎて、どこから突っ込んでいいのかわからない」レベルだ。

(2)違反数と違反率—中国産の違反率は低い

(3)品目の種類—品目によってリスクは大きく異なる

(4)検査数 —「1割しか検査していない」は、タメにする議論

*以下全文を読み、冷静な論議を・・・
http://www.foocom.net/column/editor/8925/


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